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セカンドオピニオンドクターズ医師会員インタービュー今回は、内田俊也先生に聞きました。

昭和天皇の侍医を勤めるようになった医師はどのようにして医学に目覚め、東京大学医学部に進むようになっていったのか・・・

内田先生は昭和天皇の元侍医を勤めた経験をお持ちです。どのような経緯で昭和天皇の侍医になったのかを聞きました。内田院長にセカンドオピニオンの相談をしたい方は、今すぐ無料会員登録をお願いします。https://medical-secondopinion.net/ この道を目指したのは、臨床医だった父の姿を幼い頃から見ていたことが一番のきっかけでしょうか。さらにもう1つあるとすれば、化学への興味だったかもしれません。子供の頃、小さな小屋でビーカーや試験管をアルコールランプであぶったりといったことをよくしていました。化学への興味に父の姿が合わさり、医学への道を考えるようになっていったのです。 大学卒業後は当時の第四内科に入局しました。その時点で「腎臓をやろう」と心に決めていました。腎臓は他の臓器に比べれば目立たない臓器かもしれません。しかし、老廃物として尿を作る臓器であり、その上、身体の恒常性を保つという重要な役割を担っています。簡単に申し上げますと、人間はナトリウムやカリウム、カルシウムやリンなどの電解質を保たないことには生きていけません。その電解質を司る腎臓という臓器に強い興味を抱いたのです。 アメリカに留学したのちのことになりますが、私は昭和天皇の侍医を務めた経験があります。当時、陛下は手術を終えられていて、生体の恒常性の維持が今後は焦点になると見られていました。そこでその分野に造詣があり、かつ、連泊もこなせる若い医師はいないか、ということで私に白羽の矢が立ったようです。その時期、私の患者さんは陛下と皇后様のお2人のみでした。内心、臨床力が落ちることへの懸念も持っていましたが、それは杞憂に終わりました。1人の患者さんを集中して診ることの重要性を学びました。その後、責任ある立場で臨床力を磨いた日々は、今の私の礎となっています。その知見を人生の最後のステージで地域の皆さんに還元できればと思い、今回の開業と相成ったのです。 クリニックを開院してから来院された患者さんですと、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が目立ちます。それから、地域的な特性もあるのかなと思いますが、痛風が多い印象です。痛風は足の親指の付け根が痛くなるというのが典型的な症状です。世界的に見て、この30年の間に患者さんが2倍に増えているというデータもあります。日本においては、食事および生活習慣の西洋化が引き金になっていると見て間違いないでしょう。 尿の成分から生活を見直し、健康寿命を決定する生活習慣病の治療に役立てていく クリニックでは尿の成分から生活指導をおこなっています。ナトリウムやカリウムといった電解質は体の中で作られることはなく、飲食で体内に入ります。一方、そのほとんどは尿として排出されますので、尿に出る電解質を見るということは、食べたものの量がイコールでわかるという理屈になります。「昨日、塩分をどれくらい摂りましたか?」とたずねられても、正確なところはわかりませんよね。また、人間は野菜を摂らないと極端にカリウムの値が極端に下がります。つまり、摂りすぎも、逆に摂ってない場合も、尿を見ることでわかるのです。実際に尿の数字を患者さんに提示することで、食生活の指導もわかりやすいものになってくると期待しています。腎臓学の知識があればできることですが、現状においては、当クリニックならではと言えるかと思います。

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